顔面の左右どちらか一方に短時間の激痛が走る病気です。
痛みは数秒から数十秒程度か数分で自然に収まります。
しかし、痛みは繰り返し起こり、1日に数十回も起こる場合もあります。
中高年齢の方に多く見られますが、若年者でも起こる場合があります。
痛みは三叉神経の3つの枝のどれか1つまたは隣り合う2つの場所で起こります。
第1枝ではおでこ、第2枝では唇と鼻の横から耳に痛みが走ります。
第3枝では唇の下と顎の周囲から外側に走るような痛みとなります。
頻度的には第2枝、第3枝に起こることが多く、食事や会話、歯磨き、洗顔、髭剃りで痛みが誘発されることが多いです。
頭の中の三叉神経の根本に太い動脈が接触し、三叉神経を圧迫するのが原因です。
老化や動脈硬化が関係していると言われています。
まれに脳腫瘍が見つかる場合もあります。
・虫歯
・帯状疱疹後神経痛
・副鼻腔炎
・片頭痛
・脳腫瘍
三叉神経痛の特効薬(テグレトール)があり、逆にこの薬を使用して痛みがなくなれば三叉神経痛の可能性が高くなります。
痛みが軽度であれば薬なしで経過を見る場合もありますが、逆に薬の効果が徐々に薄れていく方も多く見られます。
必要に応じて脳神経外科での診療をお勧めしています。
ペインクリニックで神経ブロックを行う場合もあります。