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医師紹介

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顔面神経麻痺

概要

ある日、突然顔半分の動きが悪くなる病気です。
・目が片目だけ閉じれない
・鏡で顔が曲がって見える
・口が動きにくい
・ほうれい線が片方だけなくなった
・口角が下がり、食物(特に液体)が口からもれる


原因

ウイルスが原因の麻痺が多いです。

ベル麻痺:ヘルペスウイルスが原因の場合が一番多く全体の60%を占めます。
ハント症候群:水痘・帯状疱疹ウイルスが原因で全体の20%を占めます。

これらのウイルスはもともと体の中に潜んでいますが、疲れやストレスなどで免疫が落ちてくると再活性化してウイルスが暴れ出し、顔面神経の麻痺をきたします。
症状


治療

神経炎を抑制するステロイド薬、ウイルスを減らす抗ウイルス薬、神経に栄養を送るためのビタミン剤、末梢循環改善薬などを組みあわせて治療を行っていきます。
発症後、極力早期からの治療が望まれます。
重症の麻痺や、糖尿病がある方ななどは入院での治療も考えなければなりません。


経過について

治療開始後も、発症1週間は麻痺は進行していきます。
その後に麻痺は徐々に改善して行きます。
軽度の麻痺の方は1ヶ月以内に改善していくことが多いですが、重度の麻痺の方は治るのに1年以上かかったり、残念ながら治癒しない場合もあります。


治療のポイント

ベル麻痺、ハント症候群いずれの場合も早期の治療開始が鍵となります。
発症3日以内の治療開始が極めて重要で、完治するか後遺症が残るかの分岐点と言われています。

顔面神経麻痺になられた患者さんの多くが何科を受診したらわからず、病院受診が遅れるケースが後を立ちません。
症状が出たら極力早期に耳鼻科を受診するようにしてください。


みつざわ耳鼻咽喉科クリニック