思春期から若年青年層に多い病気です。
EBウイルスの初感染によって、高熱、咽頭痛、首のリンパ節の腫れが起こります。
ウイルスは唾液に潜んでおり、回し飲みやキスが原因でうつることが多いため、別名キス病と呼ばれます。
EBウイルスは多くの場合思春期までに知らずに感染している場合が多く、子どもの頃に感染しても症状はほとんど出ませんが、思春期以降に初めて感染すると、伝染性単核球症を発症し高熱などの症状が出現します。
ウイルス感染後4週間以上してから症状が現れます。
高熱や全身の倦怠感・疲労感、喉の腫れ・痛み、首や全身のリンパ節の腫れと肥大、発疹など。
症状は通常の風邪よりも長く1~2週間以上続き、倦怠感は数週間から数ヵ月にわたって長期間続く場合もあります。
風邪薬や抗生剤を使用しても症状は改善しません。
肝臓や脾臓が腫れたり、発疹が出ることもあります。
扁桃炎に症状が似ており、血液検査を行わないとい診断できないケースが多いです。
EBウイルス自体に効く薬はありません。
治療は安静と、症状を和らげる対症療法となります。
発症後1〜2週間は、疲労感が強く出ますので、水分をしっかり取って身体の安静を保ちます。
解熱して倦怠感がおさまれば、普通の生活をして構いません。
経過中にアンピシリンという抗生剤を服用すると皮膚に薬疹が出ることがあります。
扁桃腺が腫れたとしても、自己判断で抗生剤を服用しないようにしましょう。
自分で気づかずに脾臓が腫れている場合があります。
腹部に強い力が加わると脾臓破裂を起こし重症となる場合があります。
治療後1ヶ月程度は相手と強く衝突するようなスポーツは避けた方が良いでしょう。